日本では多くの人が、お客様は神様という考え方を知っていると思います。
この考え方は古く、このような考えを持ち続けている人は老害と呼ばれやすくなります。
本記事では、僕の体験からお客様は神様という言葉への考えをまとめました。
興味がある方は、ぜひご覧ください。
・お客様は神様の由来
・客が店員に傲慢な態度を取る理由
・私達が客として取るべき対応
お客様は神様という言葉の由来
皆さんはこの言葉がどこで生まれたものか知っていますか?
飲食業界や、サービス業界で生まれたと思っている方もいるのではないかと思います。
飲食業界の偉い人とかの言葉じゃないの?
しかし実際は、この言葉は飲食業界やサービス業界から生まれたわけでなく、演歌歌手の三波春夫さんが言った言葉なのです。
本来は、
お客様を神様だと思い、神様に届けるように歌ってお客様を喜ばせたい。
という思いが込められているそうです。
これが現在では、
客は神様のように絶対の存在であり、店員が客の言う事を聞くのは当たり前のこと。
という風な使われるようになってしまっているのです。
お客様は神様という考えは古い?
僕はお客様は神様という考え方は古く、間違っていると思います。
実際に僕が、お客様は神様を古い考えだと感じた体験を紹介します。
少し前に、僕が買い物に出かけた時のことです。
買い物を済ませてレジに並ぼうとすると、前の方にいたおじいさんが店員の方に向かって怒鳴っていました。
内容を聞くと、レジがセルフレジに変わってことが気に入らないようです。
なんでセルフレジを使わないといけないんだ!
店員の方が謝りながら丁寧に説明していましたが、相変わらずおじいさんは怒鳴り続けていました。
客に不便を強いるんじゃない!
セルフレジにしたいのは店の都合だろ、何で客が従わないといけないんだ。
確かにおじいさんの気持ちも分からなくもありませんが、全てが客の思い通りにいくことは不可能です。
そして、このようにお客様は神様という考えに未だに固執する人は、周りから老害だと思われるのです。
もちろん、このような態度を取る方は一部の人だけでしょう。
しかしコンビニでもたまに、店員の方に向かって傲慢に振る舞っている方を見かけると驚いてしまします。
数百円の買い物で、よくそんな威張れるな…
このような態度は、店員の方だけでなく、見てる周りの人も嫌な気持ちにさせてしまいます。
そして、お客様は神様という客本位の考え方が広がると、店員の立場が低くなり不平等な扱いをされてしまうのです。
そのため、僕はお客様は古い考えであり、変える必要があると思います。
なぜ店員に対して傲慢な態度を取ってしまうのか?
未だにお客様は神様と言う考えを信じ、店員の方へ傲慢に振る舞う人がいます。
そのような態度を取る人の理由は、自分に自信がなく、他人からの評価を得られていないからだと思います。
『弱い犬ほどよく吠える』と言うように、自分に自信がない人ほど偉そうに振る舞うのです。
逆に仕事で高い役職についている人や、成功してる人ほど丁寧で礼儀正しい対応を取っていることがあります。
例えば、お笑い芸人のビートたけしさんは、後輩の芸人に奢られた時にしっかりとお辞儀をしながら、
こないだはご馳走さまでした。
と言ってお礼をしたそうです。
たけしさんほどの方なら『こないだは、ありがとうね』ぐらいの言葉でも十分な気もします。
しかし自分に自信があり、周りからも評価されているため、謙虚な姿勢が取れるのです。
周りから凄いと認められてる方は、俺は凄いんだぞと威張る必要はありません。
そのため、自分に自信がなかったり、評価を得られてない人ほど、店員に偉そうに振る舞ってしまうのです。
老害と言われないようにするには
老害と言われないためには、お客様は神様という考えを捨てなければいけません。
本来、客は物やサービスの対価としてお金を渡しているので、客と店員の関係は対等になります。
実際に海外では、客と店員が対等な国も多いでしょう。
店員が客に丁寧な接客をするのは、客の方が偉いからでなく客に買ってもらうことで商売を上手く勧めるためです。
それを、客の方が店員よりも偉いからだとと勘違いしてはいけません。
客が偉いから店員は丁寧に接客をしているんだ。
中には、高い接客が求められる場面もあるでしょう。
例えば高級店や高い買い物をする場合は、客が店員にそれなりのサービスを求めることは分かります。
一流のホテルとかだと、高い接客が求められよね?
支払う金額が多い場合、商品だけでなく接客などそれに見合うサービスも求められます。
しかし、コンビニなどの数百円の買い物で、傲慢な態度を取るのはいかがなものでしょうか?
繰り返しますが、本来客と店員の立場は対等であり、傲慢に振る舞ってはいけません。
店員の方が丁寧に対応してくれてるなら、客である私達も敬意を払い丁寧な対応をしなければならないと考えます。
そして、老害と言われないにはお客様は神様と言う考え方を捨てなければいけないのです。
まとめ
本記事では、お客様は神様に対する僕の考えをまとめました。
店員の方に傲慢な態度を取る客を見て、良い気分になる人はいません。
また自分の友人や恋人、家族がそのような振る舞いをしているのを見るとガッカリします。
礼儀正しく振る舞う人は、傲慢に振る舞う人に比べ周りに与える印象は良くなります。
周りに老害と非難されず、尊敬されるような人になるには、お客様は神様という考え方を捨てなければいけないのです。